給湯器の仕組みをかんたん解説!各部品の役割も合わせて紹介

  • 給湯器仕組み

生活に欠かせない給湯器ですが、どのような仕組みでお湯を作っているのか気になりますよね。今回は、ガス給湯器と電気給湯器の仕組みと、それぞれの給湯器に使用されている部品の役割について紹介します。

給湯器の仕組み

■ガス給湯器の仕組み

ガス給湯器の仕組み
出典元:PURPOSE「給湯器の仕組み」

水を流し続けている金属のパイプを、ガスの炎で加熱することでお湯を作ります。ガスの量を増やして火力を上げることでお湯の温度が上がり、ガスの量を減らすとお湯の温度が下がる仕組みです。

このお湯の温度を調節する方法は「瞬間式」と呼ばれています。

■電気給湯器の仕組み

電気給湯器の仕組み
出典元:PURPOSE「給湯器のしくみ」

鍋に水を入れてお湯を沸かす原理と同じで、貯水タンクの水を電気ヒーターで温めてお湯を作ります。貯めたお湯の温度が、決められた温度に到達すると電気ヒーターが止まり、決められた温度まで下がると電気ヒーターが動き出す仕組みです。

このお湯の温度を調節する方法は「貯湯式」と呼ばれています。

給湯器の各部品の役割

■ガス給湯器の部品の役割(エコジョーズ)

給湯器の部品の役割
出典元:ウチコト「知らないと損! お風呂の「ガス給湯器」と「電気給湯器」ってどっちがお得?」

ガス給湯器の中から分かりづらい4つの部品について、それぞれ役割を紹介します。

  • バーナー:ガスを使って約1500℃の炎を出します
  • 一次熱交換器:バーナーの炎でお湯を作ります
  • 二次熱交換器:一次熱交換器から出た約200℃の排ガスから潜熱(水蒸気の凝縮熱)を二次熱交換器で回収します
  • 中和器:二次熱交換器を使用した際に発生するドレン配水(賛成)を中和器で中性にします

■電気給湯器の部品の役割(エコキュート)

電気給湯器の部品の役割
出典元:ウチコト「知らないと損! お風呂の「ガス給湯器」と「電気給湯器」ってどっちがお得?」

電気給湯機の部品の中でも特に分かりづらい「冷媒」について紹介します。

冷媒は、空気中にある熱を運ぶガスです。冷媒は圧力をかけると液体になり、圧力を下げると気体になる性質を持ちます。気体になる時に熱を回収し、液体になる時に回収した熱を放出。

ファンで外気から空気を集めて、冷媒に熱を回収させます。その冷媒が熱交換器を通じて水をお湯に変えます。

おわりに

ガス給湯器はパイプに流れている水を温め、電気給湯器は貯めている水を温めます。とてもシンプルな仕組みですね。

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エコキュートとエコジョーズの違いがわかる!簡単比較まとめ

「エコ」と付くから何となく地球にやさしくて家計にもやさしくて・・と言うイメージはありますが実際にはどんな違いがあるのでしょうか。

ここではエコキュートとエコジョーズの簡単な仕組みや素朴な疑問、ランニングコスト等を比較してご紹介します。

エコジョーズとエコキュートは名前からして同じような物に思われがちですが、大きさや見た目、仕組み、機能、全てにおいて全く異なる機器です。

燃料(電気orガス)が違います

まず、エコジョーズとエコキュートで大きく異なるのは使用する燃料の違いです。
電気を使用してお湯を沸かすのがエコキュートで、ガスを使用してお湯を沸かすのがエコジョーズです。
要は、電気にするかガスにするかの違いという事です。

深夜電力(電気)でお湯を作るエコキュートの特徴

エコキュートは深夜の安い電力を利用してお湯を作ります。
オール電化の家の場合はエコキュートを利用することになりますね。

エコキュートの特徴のひとつは、作ったお湯を貯水タンクの中に貯めておく仕組みです。
その為、庭やベランダに370~570リットルのお湯を貯めるための貯水タンクが必要となり、約畳1畳分のスペースが必要です。

また、お湯をタンクに貯水している為、大家族の場合はタンクの貯水量を気にしなければいけません。
もちろんお湯切れが起こりそうな時には自動的にお湯を沸かしますが、深夜以外の割高な電気を使用する必要があり、余分なコストがかかります。
冬や寒冷地では、タンクからの放熱がある為、お湯を温める電力が必要になりその分のコストがかかります。

また、一旦タンクにお湯を貯めておくので飲用はできません。
現在はタンクをコンパクトにしたマンション用エコキュート等も販売されています。

ガスでお湯を沸かすエコジョーズの特徴

今までのガス給湯器では使用するガスの20%が排気ガスとして無駄になっていました。
しかし、エコジョーズではその排熱を利用して効率よくお湯を作るので、通常のガス給湯器よりもガスの使用量が低減し、ガス代の節約をすることができます。

その場でお湯を作ることができるのでタンクにお湯を貯める必要がなく、サイズはエコキュートの10分の1程度です。
コンパクトで容易に設置できるので工事費用もエコキュートと比べると安いです。
瞬間湯沸かし式なので、お湯切れの心配がなく大家族にはお勧めです。

また、その場でお湯を作るので飲用することもできます。
タンクを置くスペースが必要ないので狭小な戸建やマンション等に最適です。

気になる初期費用は?

エコキュートの初期費用

エコキュートは貯水するタンクやヒートポンプユニット等設備自体が高額です。
3~5人程度に対応できる350ℓの容量のもので本体価格から割引しても30万円程はします。

さらに設置工事費用が約15万円程かかるので初期費用は安くても約45万円程かかります。
タンクの容量が大きいと約75万円程となり、床暖房等を付ければ更に費用がかかります。

エコジョーズの初期費用

エコジョーズはというと、3~4人に対応できる24号オートタイプで本体価格から割引しても20~35万円程度です。
工事費約5万円も含めると、初期費用は約25~40万円程です。
エコキュートと比べても20~35万円程初期費用は安く抑えられます。

初期費用に関してはエコジョーズの方がお得と言えます。

ランニングコストはどちらがお得?

エコキュートは年間4〜6万円

機器の対応年数はエコキュートで8~10年、エコジョーズで12~13年、どちらも約10年程です。

それを踏まえ、月々支払うランニングコスト(光熱費)を計算すると実際どちらがお得になるのでしょうか?

エコキュートの場合は深夜の安い電力を使用するため給湯代は年間4~6万円程度。
10年で見た場合40~60万円の計算です。
お湯切れが多かったり、放熱でコストが余分にかかる場合もありますが、ランニングコストはかなり下がると言えます。

エコジョーズは年間6〜10万円

エコジョーズはというと、ガス会社の料金単価により年間6~10万円とかなりの幅があります。
特にプロパンガス使用の場合は割高になるケースの方が多いようです。

10年で見ると60~100万円程度です。
同じエコジョーズでもガス会社によってランニングコストが10年で40万円も異なる計算です。

初期費用は高額ですが、ランニングコストだけで見た場合はエコキュートの方がお得と言えます。
しかし、エコジョーズでもガスの料金単価が安価であればエコキュートとさほど変わらない結果となります。
導入の際には燃料の料金単価も計算に入れて検討した方が良さそうです。

おわりに〜エコキュートとエコジョーズの比較まとめ〜

エコキュートとエコジョーズの違いを簡単にまとめたので、参考にしてみてください。

エコキュートの特徴まとめ

  • 電気でお湯を沸かすタイプ
  • 貯水タンクが大きいため設置スペースが必要(約畳1畳分)
  • 工事費用が高額
  • 飲用不可
  • マンション設置には不向きな場合が多い
  • ランニングコストはエコジョーズより安い傾向にある

エコジョーズの特徴まとめ

  • ガスでお湯を沸かすタイプ
  • サイズはエコキュートの1/10
  • 工事費用がエコキュートよりも安い
  • 瞬間湯沸かし式でお湯切れの心配なし
  • 飲用可
  • 小さな戸建てや、マンションでも設置可
  • ランニングコストはエコキュートより若干高め

給湯器は約10年という長期に渡り使用するものです。
どちらにしようかと決めるときには、初期費用だけでなく、使用する燃料の単価を含めたランニングコストや、設置場所の都合、使用湯量等を総合的に考えて判断する必要があります。

一般家庭向けの電力自由化も2016年からスタートしますので、エコキュートのランニングコストは、新しい契約内容によってはもう少し安くなる可能性はあります。

また、給湯器は号数によってお湯の出せる量が変わりますので、自分の家にはどのサイズの給湯器がいいのだろう?そもそも今家で使っている給湯器って何号なの?というのが気になる方はこちらの記事も呼んでみてください。
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給湯器の相場を計算

給湯器の交換・工事にかかる費用の相場とは

給湯器が壊れたときに一番気になるのは、やはり給湯器の交換や工事にかかる費用・コストではないでしょうか?
実際に価格を調べた方であれば、「え、こんなに高いの?」「もっと安く交換する方法はないの?」と考える人も多いと思います。

結論から申し上げると、給湯器の交換といってもメーカーや販売業者によって大きく値段が異なります。
ここでは給湯器の交換や工事に必要な費用と金額の相場をご紹介します。

記事を書いた本人が言うのもなんなんですが、自分で価格を色々調べるよりも一度無料見積りを給湯器業者に依頼するのが一番早くておすすめです(笑)
現場点検なしに、電話で概算見積りを出してくれる業者もあります。

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給湯器直販センター

★結論★(急いでいる方はここを読むだけでOK)

【暖房機能が無いタイプの価格】
※20号、2人〜4人家族用の給湯器の場合です

  • 給湯器+リモコン(追焚なし):5~12万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)オート:7~24万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)フルオート:10~27万円

【暖房機能があるタイプの価格】
※20号、2人〜4人家族用の給湯器の場合です

  • 給湯器+リモコン(追焚なし):10〜15万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)オート:14~20万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)フルオート:15~24万円

上記は給湯器とリモコンのみの値段です。この値段に加えて3~4万円前後の工事費がかかります。

もう少し詳しく知りたいという方は、下記の内容をぜひご確認ください。

給湯器本体の価格の相場は?

お金の計算
画像出典:東京ガス 「ウチコト」

まず最初に調べるのが給湯器本体の仕様と価格ではないでしょうか。
給湯器といってもメーカーやタイプがたくさんあります。

  • 一分間に何リットルの給湯能力があるか
  • 効率よくお湯を沸かすエコジョーズ等の省エネ性の高い物にするか
  • お風呂の追い焚きや足し湯の機能を付けるか
  • 暖房機能はどうするか

などの仕様の違いで価格が大きく異なります。

メーカー小売価格(定価)の参考

新しい給湯器
暖房機能が無いタイプ(20号、2人〜4人用)

  • 給湯器+リモコン(追焚なし):17~21万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)オート:32~37万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)フルオート:36~40万円

暖房機能があるタイプ(20号、2人〜4人用)

  • 給湯器+リモコン(追焚なし):33~35万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)オート:41〜43万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)フルオート:44万~45万円

当然ですが機能が充実すればその分金額も高くなります。
ただ、これはメーカー小売価格。
つまり定価なのでほとんどの業者はこの値段から割引をしてくれます。

割引後の相場はいくら?

節約を気にする主婦
ではどのくらいの割引が相場なのでしょうか。

依頼する業者によっても異なりますが、リンナイ、ノーリツなどの給湯器メーカーに依頼する場合は、一般の給湯器販売業者よりも割引が少ないケースがほとんどです。

反対に給湯器の販売業者はと言うと、リンナイやノーリツ等の一般的な給湯器の場合3~6割程度、給湯器のタイプによっては8割近く割引してくれる場合が多いので費用を抑えたい方にはおすすめです。

割引後の参考価格

給湯器の写真
暖房機能が無いタイプ(20号、2人〜4人用)

  • 給湯器+リモコン(追焚なし):5~12万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)オート:7~24万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)フルオート:10~27万円

暖房機能があるタイプ(20号、2人〜4人用)

  • 給湯器+リモコン(追焚なし):10〜15万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)オート:14~20万円
  • 給湯器+リモコン(追焚あり、エコジョーズ)フルオート:15~24万円

同じ給湯器でも依頼する業者や給湯器のタイプによって割引後の金額にかなりの幅があります。
同じ給湯器でも数万円も金額の差が出るとなると、業者選びは慎重に複数見積もりを取り検討した方が良いと思います。

給湯器の号数について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
3分でわかる!給湯器の号数の選び方

給湯器直販センター

給湯器本体以外にかかる取付工事費の内訳と相場について

給湯器の取り付け工事

給湯器の購入以外に必要なのが取付工事費です。
標準工事(給湯器を同タイプから同タイプへ、配管や風呂釜の位置も変更なしで結び替えのみ)の場合、給湯器メーカーも一般的な給湯器販売業者もほとんど変わらず3~4万円前後です。

工事費の合計だけ見ると意外と高いという印象を持たれるかもしれませんが、内訳を見ると納得の金額だという事が分かると思います。

取付工事費の内訳の例

見積書

  • 取付工事費
  • 吸水結び替費
  • 給湯結び替費
  • リモコン結替費
  • ガス結替費
  • 出張費
  • 廃材廃棄費
  • 点火試験費

などになります。

標準工事費の中に10年保証が入っている場合もありますし、業者によっては別途あんしん保証の加入が必要な場合もあります。
見積もりを取るときに必ず確認しておきましょう。

また、老朽化による配管交換や給湯の場所変え等、別途諸費用が必要な場合もあります。
本体価格だけでなく工事費用にもしっかり注目しましょう。

見積り依頼時の注意点

注意点
「単純に安いお店だと、アフターサービスが何もなし」
「安い店は、あとで別途費用が取られる」
と思うかもしれません。

ただし、これは全てが真実とは限りません。
その辺りもしっかり調べましょう。

業者に「見積もり」を出してもらう際には、最低限、次の4つは聞きましょう。

  1. 給湯器自体の定価がいくらか
  2. 工事費がいくらか
  3. 出張費の有無
  4. 割引価格はどれくらいか

→割引額が90%などと安すぎる場合は、逆にご注意を!!

いくつかの業者で見積りを取れば、大体の費用がわかるはずです。
値段が高いだけで工事は適当、アフターサービスも何もなし、という店もあります。
そういったお店は電話対応が雑だったりと、注意すれば分かる部分もあるかと思います。

見積もりをお願いする際、値段がある程度安く、応対が丁寧で親切、細かに説明してくれるお店が安心できますね。
スタッフの対応の良さは、アフターサービスを受ける際に大きく関わってくるのでしっかり見ておいた方が良さそうです。

業者ごとに値段が大きく変わる理由は?

給湯器の業者
お店ごとに、値段が大きく異なる理由は、様々あります。
その中でも、給湯器の仕入れ価格があります。

小さな工務店ですと、どうしても値段を高く設定せざるを得ないのが現状です。
しかし、規模が多い業者ですと、メーカーの販売価格に縛られず安く売ることができます。

規模の大きい業者、つまり、施工実績が多い業者は、毎月小さな工務店の何十倍も仕事を受注しているわけですから、給湯器メーカーから大量に、さらに安くダイレクトに仕入れることが可能になっています。

要は、施工実績が多い業者は価格もおさえやすいということになります。
これらからわかることとして、単純に「安いのは不安」「高いから安心」とは言えません。

給湯器の交換するならどこの業者がおすすめ?

下記の業者は給湯器の本体価格もメーカーなどの定価に比べて半額以下の料金で販売していたり、工事費用も一般的な業者よりも安く、実績があるため安心できる業者だと思います。
業者によって対応エリアが異なるので、ご自宅がある地域にあった業者を選択していただければと思います。

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まとめ

給湯器は交換するのに工事費も含めると最低でも10万円以上する高額な商品です。
お願いする業者によって金額にかなりの差がでるとなると、本体価格だけでなく工事費用も含めて複数見積もりを取った方が賢明です。

また値段だけ安くても、電話問い合わせの時と実際の対応が全然違ったり、安いだけでアフターがしっかりしておらず故障しても親身になってくれなかったり、急いでいるのに説明もなくなかなか工事に来なかったり、本末転倒になっては後から大変です。

毎日使う物だからこそしっかり業者を見極めて長くお付き合いできる業者を選びたいものですね。
給湯器直販センター

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