エコキュートとエコジョーズの違いがわかる!簡単比較まとめ
「エコ」と付くから何となく地球にやさしくて家計にもやさしくて・・と言うイメージはありますが実際にはどんな違いがあるのでしょうか。
ここではエコキュートとエコジョーズの簡単な仕組みや素朴な疑問、ランニングコスト等を比較してご紹介します。
エコジョーズとエコキュートは名前からして同じような物に思われがちですが、大きさや見た目、仕組み、機能、全てにおいて全く異なる機器です。
燃料(電気orガス)が違います
まず、エコジョーズとエコキュートで大きく異なるのは使用する燃料の違いです。
電気を使用してお湯を沸かすのがエコキュートで、ガスを使用してお湯を沸かすのがエコジョーズです。
要は、電気にするかガスにするかの違いという事です。
深夜電力(電気)でお湯を作るエコキュートの特徴
エコキュートは深夜の安い電力を利用してお湯を作ります。
オール電化の家の場合はエコキュートを利用することになりますね。
エコキュートの特徴のひとつは、作ったお湯を貯水タンクの中に貯めておく仕組みです。
その為、庭やベランダに370~570リットルのお湯を貯めるための貯水タンクが必要となり、約畳1畳分のスペースが必要です。
また、お湯をタンクに貯水している為、大家族の場合はタンクの貯水量を気にしなければいけません。
もちろんお湯切れが起こりそうな時には自動的にお湯を沸かしますが、深夜以外の割高な電気を使用する必要があり、余分なコストがかかります。
冬や寒冷地では、タンクからの放熱がある為、お湯を温める電力が必要になりその分のコストがかかります。
また、一旦タンクにお湯を貯めておくので飲用はできません。
現在はタンクをコンパクトにしたマンション用エコキュート等も販売されています。
ガスでお湯を沸かすエコジョーズの特徴
今までのガス給湯器では使用するガスの20%が排気ガスとして無駄になっていました。
しかし、エコジョーズではその排熱を利用して効率よくお湯を作るので、通常のガス給湯器よりもガスの使用量が低減し、ガス代の節約をすることができます。
その場でお湯を作ることができるのでタンクにお湯を貯める必要がなく、サイズはエコキュートの10分の1程度です。
コンパクトで容易に設置できるので工事費用もエコキュートと比べると安いです。
瞬間湯沸かし式なので、お湯切れの心配がなく大家族にはお勧めです。
また、その場でお湯を作るので飲用することもできます。
タンクを置くスペースが必要ないので狭小な戸建やマンション等に最適です。
気になる初期費用は?
エコキュートの初期費用
エコキュートは貯水するタンクやヒートポンプユニット等設備自体が高額です。
3~5人程度に対応できる350ℓの容量のもので本体価格から割引しても30万円程はします。
さらに設置工事費用が約15万円程かかるので初期費用は安くても約45万円程かかります。
タンクの容量が大きいと約75万円程となり、床暖房等を付ければ更に費用がかかります。
エコジョーズの初期費用
エコジョーズはというと、3~4人に対応できる24号オートタイプで本体価格から割引しても20~35万円程度です。
工事費約5万円も含めると、初期費用は約25~40万円程です。
エコキュートと比べても20~35万円程初期費用は安く抑えられます。
初期費用に関してはエコジョーズの方がお得と言えます。
ランニングコストはどちらがお得?
エコキュートは年間4〜6万円
機器の対応年数はエコキュートで8~10年、エコジョーズで12~13年、どちらも約10年程です。
それを踏まえ、月々支払うランニングコスト(光熱費)を計算すると実際どちらがお得になるのでしょうか?
エコキュートの場合は深夜の安い電力を使用するため給湯代は年間4~6万円程度。
10年で見た場合40~60万円の計算です。
お湯切れが多かったり、放熱でコストが余分にかかる場合もありますが、ランニングコストはかなり下がると言えます。
エコジョーズは年間6〜10万円
エコジョーズはというと、ガス会社の料金単価により年間6~10万円とかなりの幅があります。
特にプロパンガス使用の場合は割高になるケースの方が多いようです。
10年で見ると60~100万円程度です。
同じエコジョーズでもガス会社によってランニングコストが10年で40万円も異なる計算です。
初期費用は高額ですが、ランニングコストだけで見た場合はエコキュートの方がお得と言えます。
しかし、エコジョーズでもガスの料金単価が安価であればエコキュートとさほど変わらない結果となります。
導入の際には燃料の料金単価も計算に入れて検討した方が良さそうです。
おわりに〜エコキュートとエコジョーズの比較まとめ〜
エコキュートとエコジョーズの違いを簡単にまとめたので、参考にしてみてください。
エコキュートの特徴まとめ
- 電気でお湯を沸かすタイプ
- 貯水タンクが大きいため設置スペースが必要(約畳1畳分)
- 工事費用が高額
- 飲用不可
- マンション設置には不向きな場合が多い
- ランニングコストはエコジョーズより安い傾向にある
エコジョーズの特徴まとめ
- ガスでお湯を沸かすタイプ
- サイズはエコキュートの1/10
- 工事費用がエコキュートよりも安い
- 瞬間湯沸かし式でお湯切れの心配なし
- 飲用可
- 小さな戸建てや、マンションでも設置可
- ランニングコストはエコキュートより若干高め
給湯器は約10年という長期に渡り使用するものです。
どちらにしようかと決めるときには、初期費用だけでなく、使用する燃料の単価を含めたランニングコストや、設置場所の都合、使用湯量等を総合的に考えて判断する必要があります。
一般家庭向けの電力自由化も2016年からスタートしますので、エコキュートのランニングコストは、新しい契約内容によってはもう少し安くなる可能性はあります。
また、給湯器は号数によってお湯の出せる量が変わりますので、自分の家にはどのサイズの給湯器がいいのだろう?そもそも今家で使っている給湯器って何号なの?というのが気になる方はこちらの記事も呼んでみてください。
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